【完】─片思い─
第2章 涙と隠し事

翌日の朝、あたしの目は真っ赤。

昨日の夜…泣きすぎた。

「…はぁ」

目を冷やして、赤くなくなったところで、学校へと向かった。

「和! おはよ!」

「りっちゃん!」

歩いてると、交差点でちょうどりっちゃんと合流。

「…昨日、なんかあったの? 目、赤い」

「あれ? わかっちゃう?」

ちゃんと治ったと思ったんだけどなぁ…。

「和、ちゃんと話してよ」

「…協力、しちゃった」

「は?」

「…東と、紗季」

「はぁ?!」

りっちゃんは目を丸くした。

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