あなたの瞳
「しゃべらない、笑わない、意識もない。そんな新のそばにいたって、余計に辛いだけよ。傷つくだけよ。それなら、今は苦しくても、忘れた方がいいわ。」
「お母さん!!私が………優姫が、卓斗が、光が!新を忘れられるはずないじゃない!」

「優姫ちゃんは、納得したそうよ。直、お願いだから、わかってよ。」

「…………。」



酷いよ。
……ズルイよ、そんな瞳するの。
悲しみと、懇願。
そんな瞳されたら…………何も言えなくなる。




「っっ!」



私は家の階段をかけ上がって、部屋に閉じこもる。




そしてまた、泣き続けた。


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