あなたの瞳
「卓斗!おめでとう!」
「直!明けましておめでとう。今年もよろしくな?」
年明けそうそう、卓斗との初詣。
光に背中を押してもらって、やっと卓斗を誘って出かける勇気を持てた。
『初詣、一緒に行かない?』
かなりの勇気をだしてそう言った私に、卓斗は笑って頷いてくれた。
なんだ。こんな簡単なこと、どうして今まで言えなかったんだろ?
私たちは幼馴染みなんだから、余計に誘いやすい筈だったのに。
クリスマスは私も卓斗も部活があったから、この初詣は凄く楽しみだった。