あなたの瞳
「あ!みて~大吉♪」
初詣にきたらおみくじだよね?
「お~、よかったなぁ。俺のと取りかえない?」
「やだ!!」
即答した私に吹き出す卓斗。
「ふはっ(笑)冗談だし。直は子供みたいだな!」
こんなに爽やかな卓斗の笑顔は久しぶりだった。
「酷い!もう子供じゃないもん。」
「いやいや、直は小学校の時から変わんないよ。変わらずに……いつも俺のそばにいてくれる。」
「………卓斗……。」
急に、卓斗を纏う空気が変わる。
ねぇ卓斗?
今、卓斗の瞳には私がうつってる?
いつまでも、笑っていて?