あなたの瞳
「あれ?反町?」

そんなときだった。
卓斗が人ごみのなか、優姫をみつけた。
卓斗はどんな場所からでも、優姫をみつけることができるんだ。

「あ、本当だ!優姫~♪」

私も優姫に声をかけると、優姫がこちらを振り返る。
今日の優姫は晴着をきていて、一段と可愛い。
…卓斗の顔が少し赤くなってるし。
……私も晴着着ればよかったな。

「卓斗君!直ちゃん!」

優姫と話をしようとした時、優姫の隣から男の人がきて、
「優姫、誰?」
と優姫に聞いていた。



……誰だろ?
不思議に思っていると、優姫がお互いを紹介してくれた。
そして、私は知ったんだ。
この人が、優姫を救った人、彼方徹平君だということを。

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