この涙も君のため
「で、僕ね、今のうちに海外行きたくて、行くことになったんだ。旅行ってやつかな」
「え?じゃあ、会えないの?」
「……ごめんね。でも、いざとなればケータイがあるから!!」
「うん…。でも、やっぱり会いたい…」
「そうだよなぁ。安土さん、泣き虫だもんなぁ。僕いなきゃ、泣き止まないもんなぁ」
「な、なによそれ!!ちょっとは当たってるけどさぁ!!」
「ははっ。大丈夫、少しの我慢だよ」
そう言って、谷島くんは微笑む。
「……分かった。でも、帰ってきたら一番に連絡ちょうだいね!!」
「……あぁ」
そう言って、谷島くんは後ろを向いた。