平凡な男子高校生の非凡な恋。
「山室ー、クラスは?」
先程形式的な挨拶をした奴…山室に声をかける。
「俺はDだったよ。」
「そっか…」
8クラスある中で仲が良い者同士同じクラスになれる なんて思ってなかったけど やはり少し不安だ。
山室とクラスが離れたら、僕はまた新しく仲良くなれそうな奴を見つけて 人間関係を築かなければならない。
得意な人からすればなんでもないことだが、僕にとってはかなり労力を必要とする。
「まあまあ、そんな寂しがるなよー」
「別に寂しがってねえよ!」
頭の方に伸びてきた山室の手を振り払う。