おんりー☆らう゛
「ちょっと待ってよ!!!」
「………」
男は黙って屋上へ向かって歩いていった。
あたしも、授業サボって追いかけた。
屋上に着いて、男はフェンスに寄りかかって座った。
横を向いて、黙ったまま景色を見ている男。
追いかけてきたのはいいけど…
どうしていいのかわからない。
でも奈々は沈黙に耐えられず、顔を俯き気味にしながら声をかけた。
「ヒドイよね…あの先生。なにもあそこまで言わなくていいのに…自分の生徒なのに…」
奈々は、拳を握りしめて、俯きながら悔しそうに呟いた。
男は黙ったまま、横を向いて、まだ景色を見ている。
何も言わない男に対して、奈々は堪えられずに叫んだ。
「なんで黙ってるの?!悔しくないの!?あんな風にゆわれてっ…」
しばらくして、男が静かに喋りだした。
「俺さぁ……中学ん時からあんな感じなんだわ。」
「……え?」
びっくりしてしまった。
中学の頃から…あんな扱いなの?
「俺ってあの先公の言う通り、ほんとどうしようもねぇ奴だからさ。先公も相手にしねぇんだよ。」
かすかに笑いながら話す男。
笑ってるけど…
強そうに見せてるけど…君、すっごく、寂しそうだよ?