ちっぽけな世界の片隅で。


机の横にかけてあるサブバックが、わたしのふくらはぎに触れる。

はげた名前。『ニハシノコ』が、わたしを見上げている。



主犯、被害者につづき、傍観者。三橋八子。


H・M。ペンネーム、ニハシノコ。

ベストオブ・普通の女子。

見た目も、成績も、クラスの位置づけも。

好きなモノは、バスケと味の濃いカラアゲ。それから、晩にラジオをきくこと。


好きな人は、いない。










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