ぼろぼろ家出ねこ
Dear あなた

ー希咲side

ザーザーザーザー……

あの女の人は

だれだったんだろう…

「うっ…ひっひっく…」

怖かった―――……

"すべてあなたが

悪いんじゃない!!"

"この家に

近づけないようにしてあげる"

………もし涼先生に

助けを求めにあの家に

近づいたら……

今度は…



結局、わたしは1人なんだ…

うん。それでいい―……



「うっうっ…」

そんな泣き声も涙も

雨に消されるだけだった―…
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