【完】愛しい君は


「で、どうした?」

「あ、うん‥。」


優太の部屋に通されたあたしは

いつも座る椅子に座る。

そして優太はベッド。

これは昔から変わらないあたし達の位置。


「あたしっ、」


“あたし、優太が好き!“

そう言いかけた時、


「なに、今からデート?」

「え‥?」


デート、って‥なに?


「今日やけに気合い入ってんじゃん。」


そう言って微笑む優太。

ねぇ、それ本気で言ってるの?

優太の為にオシャレしたんだよ。

全部優太の為だよ。

言いたかったのに、声がでなかった。







< 23 / 36 >

この作品をシェア

pagetop