『K』
『優太がお世話になってます。。。あいつ迷惑ばっかかける奴でしょ。。?(泣)』

優太のママ。

スナックのママだけあって派手で綺麗だった。

『。。見てください!優太の赤ちゃんなんです。。。』


『。。。。まぁ(泣)』

優太のママの目から涙が溢れだす。

『抱いてあげてください。。(泣)』


『。。いいの?』

私は頷いた。

『。。。まぁ(泣)優太の赤ちゃんの時にそっくり。。。(泣)』

『。。本当、優太に似てます(泣)』

優太のママは優太の小さい時を思い出したかのようにずっと抱いていた。
『。。かわいいわね(泣)私。。ばぁばよ。。(泣)』

『。。優太に、抱いてもらわなきゃダメなんです。。(泣)』

『本当ね。。こんなかわいい子、(泣)』

私はガラス越しから優太に声をかける


『優太、頑張ってよ。。優太の言う通り、女の子だよ。。(泣)早くベットから起きてヒナちゃん抱いてよ?。。パパは優太しかいないんだからね。。。』


返ってこない返事。


無言だけが続く。

それから何時間経っただろう。。

優太の容態が急変する。

みんなに緊張が走る。。

先生と看護婦さんが慌てて部屋を行ききする。


『優太!!しっかりしてよ!!(泣)』

私は泣き叫ぶ。

『優太!お前!ふざけんなよ!まだやることたくさんあんだろ?頼むよ。。。泣』

トシがまた泣き崩れる。

フェン。。フェン。。

ヒナが声を上げ泣く。

優太に聞かせるかのように。。

『優太!しっかりしなさい!あんたにはこれから守っていかなきゃいけない大切な家族がいるんだから!!』

優太のママも叫ぶ。。


しかし。。


願いは届かなかった。。

優太は一度も目を開けることなく。


私とヒナが来るのを待っていたように。。

安心したのか。。

永遠の眠りに。。


逝ってしまった。。

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