お妃様も官吏なり!
「逆に蘭家は見物だったね。とくに今の戸部尚書と戸部侍郎の双子たちはね。さすが魔族とも呼ばれてるだけあって、殺気が凄いのなんの。孫尚書以外だれも雑務をやらせることができなかった…蘭中書令はまじめにこなしてたのに。」
思い出し笑いをし、冥黎はふと何かに気づき、後ろを振り向いた。
「噂をすれば蘭中書令だ。」
足音がして、推琳も振り返る。
すると、琉潤がよく噂している翔絢がいた。
「冥黎さま。その呼び方はおやめくださいと申し上げたはずです。」
噂では厳しい感じだったのに、実物は意外と恵まれ容姿をしていた。
じっと見つめていると、彼は今気づいたらしく、私を見て驚いた。
心なしか、少し頬が紅い気がする。
「あっ…冥黎さま。この方は?」
どう接していいのか分からないらしく、戸惑いながら翔絢は言った。
「そちらは…。」
「柳 推琳と申します。」
冥黎が紹介しようとするのを遮って、自己紹介した。