この涙が落ちるとき
でも、俺は笑った。
「へへっ。足くじいたらしい。気にしないで走ってくれ」
俺はピースしてみた。
皆は安心したようで、阿原さんを応援している。
でも、渉は近づいてきた。
「大丈夫かよ、緑」
「ダメ。かも」
「はあーっ?ったく…」
渉は俺のおでこに手をあてた。
「うーん。熱はなさそうだ、けど、顔色が悪い。保健室行くか?」
「いや、ダメだ。恵美のお別れ会だからな」
「……ははっ。そっか。そうだよな、うん。ははは、了解」
渉は、そっかそっかー、と言ってまた自分の場所へ並んだ。