心友。~友達の彼氏をスキになった。~
「あほ、私にはそんな背伸びせんでもええねん」
そう言って藍はふんわりと笑った。
「私なんか暇人やのにバイトしてないもん。
お年玉は貴重な財源やで、浪費したらあかんやん」
「浪費とちゃうし。今日もこうして付き合って貰ってるからお礼やろ。俺、藍にも何か買うから」
意地になった訳ではないが、悟がきっぱりとそう言い切ったので、藍は戸惑った顔になる。
「何もいらんよ」
「買う」
「けど…」
「どれにする?」
「…じゃあ………これ買って」