心友。~友達の彼氏をスキになった。~
次の休み時間――
ユキとマリアは保健室へと向かった。
さっき階段の上で発作は治まったものの藍はぐったりとしており、とりあえずレイコさんのもとへと連れて行ったのだ。
その藍の様子を見に行く。
コンコン
保健室のドアをノックし中へ入ると、白い衝立の向こうに声を掛けた。
「藍~?」
「ちょうどよかった。あんたらに訊きたいことがあってん」
返事をしたのは藍ではなく、ベッドを直しているレイコさんだった。