心友。~友達の彼氏をスキになった。~

「ふうん」


とマリアはもう一度言う。


「知らんかったわ、藍がそういう子やったなんて」


「へ?」


「藍がウチに黙って悟と待ち合わせするやなんて、思いも寄らんかった。あんたら出来とったんやな」


「ち、ちゃうやん、何勘違いしてるねん」


悟は慌てる。


「だっておかしいやろ? こんなとこで偶然会うとかありえへんし、そんないい訳ウチには通用せえへんから」


マリアが悟の目をキッと見て、そう言い放った。



< 234 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop