心友。~友達の彼氏をスキになった。~
「いやいや、ありえるやろ、普通に」
「ないない。なぁ、誘ってきたのは藍の方? ウチ…明日は学校で藍と修羅場やわ…」
最後の方はほとんど独り言のようにマリアが呟いた。
「ま、待てって、マリア。そんなんとちゃうねん。藍は何にも知らんねん。俺が勝手に待ってただけやねんから。
あの子がエレクトーンに行くとこ、俺が勝手に待ち伏せしてただけやねん」
「何で? 何のために?」
「この前のことをきちんと謝りたかっただけ」
悟が正直に答える。
「そんなん学校で言えばええやん」
「自分らが藍の視界に入るなって言うたんやろ?」