龍馬、時々女子高生。

「ふぅ、満足満足。」

いい気分のまま雑誌を元の場所に戻して、図書室を出た。

「さて、帰るかな」

と思ったけど、明日は化学の小テストがあるから教室寄って問題集取って帰んなきゃ…。

せっかくのプチ幸せな気分が台無しだ。

そう思いながら教室に着いた。

「ん？」

中から話声がする。

誰か居るみたい。

えーと、声と人数から察するに里佳子（ﾘｶｺ）達のグループかな…？

そう思いながらドアノブに手をかけた時だった。



「つーか、ヒカリって結局どこグループなわけ？昼食べる時とか超テキトーじゃん？」

「あー、わかるわかる。炊事遠足の時はうちらと一緒だったけど、球技大会は志乃（ｼﾉ）グループで創作ダンスは愛華（ｱｲｶ）ん所だった。」

「単に八方美人じゃね？」

「うっわ、ソレなんかムカつくし。」

「都合よく使われてるてるじゃん。」

「ナメられてんな。」




……こんな時に限って来ちゃうなんて。

運が悪い。