龍馬、時々女子高生。
「自分はやる側になりたくはないけど、ちょっと分かるんだよね、そういう気持ち。

だってこの多感な時期にさ、毎日朝早くから学校に行って、毎時間同じ席に座らされて、受験とか推薦がどうのって頭悩ませながら、偉そうで訳わかんない先生の授業聞かなきゃいけない。

色んな欲望が渦巻いてるけど誰かに認められる為には、カワイイとか勉強が出来るとかオモシロくなくちゃいけないでしょ?

こんな閉塞的な空間でみんな必死に無理してたら、絶対ストレス溜まるよね。だから生贄が必要なの。それがたまたま、今回は私だけだったってだけ」

「………」

「そういうのってメンドクサイなーって思うけど、ある意味仕方ないのかなとも思うよ。これって必要悪って奴かな?」

「でも龍馬はスゴいよね」

「あ?」

「だって自分を主張する為なら、みんなにシカトされても平気なんでしょ?そういうバイタリティ私にはな…」


バコッ



頭に強い衝撃が走った。



< 45 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop