龍馬、時々女子高生。
「あっ そういう事だったのか!!」

「何だよ急に」

「龍馬はみんなにそれを伝えたくて、こんな格好して来てるんだ!」

「まぁ…な。全然みんなに伝わってないけどな」

苦い顔をする龍馬。

「ヒカリの言った通り、みんな歯車狂わない様に必死過ぎるんだよ。

普通の人なんてどこにも居ないのにな。

無理して普通を装う必要なんてないよ。
そんなの辛いだけだろ?

思考のゆとりは心のゆとり。

自分を認めなきゃ他人を認める事なんてできないよ」

「変な既成概念は必要ナシ。…それで女装かよ!?」

「そう。何でも良かったんだけど、どうせなら有り得ないくらい可笑しな事やろうと思ってさ。女の子に憧れてたのは本当だしな。実際にやってみたらこんなに楽しいとは思わなかったな。これから実際に女として生きていくかはわからないけど、趣味にはなると思う。」



…趣味女装ってオカシイだろ。

履歴書に書けないし。


< 47 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop