龍馬、時々女子高生。
「ヒカリ、一緒に帰ろうか?」

「うん!」

「じゃー、テストも終わったしマック行こうよ!」

「いく!!」


愛華と鈴子からのお誘い。

あの黒板の落書きがあってから数週間。

私は以前とあまり変わらない生活にもどりつつある。

前とちょっと違うのは、意識してグループ間の隔たりをなくすのを挑戦してみた事。

そんなスゴい事じゃなくて、昼に天気がいいからみんなで外に食べに行こうって誘ったり、現役大学生のカッコイイ従兄をダシに勉強会を開いたりした。

それが、どれだけの効果をもたらしたかはわかんないけど…

里佳子達は周りの反応をみて“今回はこの辺で勘弁してあげる”的な態度で話しかけてきた。

こういう時の女の子ってあんまり素直じゃないんだよね。


まーいっか。

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