龍馬、時々女子高生。
「でもさぁー同じ学校だったんだから、退院した後に話しかけてくれれば良かったのに」

「んー、なんとなく気まずくてね。嫌われちゃったんじゃないかとかね。それにすぐ親父さんの都合で引っ越ししちゃったのよね」

「ふーん、そうだったのかぁ。転勤のある仕事って、龍馬のパパさんて何してる人?」

「作家」

「あ?作家って転勤ないじゃん!」

「親父さんは気になった街に住み着いて、その街を舞台に小説を書くタイプなの。それも思いたったら突然よ、‘砂蒸し温泉が気になるから明日から指宿に住むぞ!’とかね」

「…大変だね」

「そうね。でもなんか憎めないのよね~」



龍馬の思い立ったら即行動、実践主義なのは父親ゆずりだったのだ…。


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