恋愛中!!! ㊤巻
「健太ぁ…俺、やっぱ…」
「立て。」
「いや、だから俺…」
「立てってんだろっ!!」
「……ウプッ。」
「あぁー!!もうっ、だらしねぇ!!テメェ、それでも男かっ!!タマ付いてんのかっ、タマッ!!ねーなら俺が入れてやる!!漢の魂注入してやるっ!!!……一球入魂!!気合い注入!!イチ、二、サン、ダァァァー!!」
「ギャァァ!!」
でもここまで来て止める…いや、止めさせてもらえるはずもなく、若干涙目の俺の頭のガシッと掴み、こめかみを中心に指の力を込めた健太は、「うぅ…」っと悶えながら頭を押さえる俺を見下ろしながら、「これでテメェは男だ。」と、項をグリグリしてきた。
「ヒド…」
「オラッ、立て!!」
「“あ~…”」
「おっ!」
「へ?」
そしてパッと一瞬横を向き、再び俺を見ながらコツンと小突いてきた健太は、ニヤリといやらしい笑みを浮かべながら口を開いた。
「時間だ。」
「へ?」
「もう逃げらんねーぞ。」
「えっ、うそ!マジでっ!!」
「マジ。嘘ついてどーするよ。」
「“あ~…あ~…。マイク テース…”」
「いやでも、心の準備が…」
「諦めろ。」
「ノォォーー!!」
「“あ~……コホンッ。”」
こうして逃げ出すことも叶わぬまま、王子の声を皮切りに、俺が発端の俺の為の俺の企画、『若校の中心で愛を叫ぶ!!』は盛大に幕を開けたのであった…。
**************
「立て。」
「いや、だから俺…」
「立てってんだろっ!!」
「……ウプッ。」
「あぁー!!もうっ、だらしねぇ!!テメェ、それでも男かっ!!タマ付いてんのかっ、タマッ!!ねーなら俺が入れてやる!!漢の魂注入してやるっ!!!……一球入魂!!気合い注入!!イチ、二、サン、ダァァァー!!」
「ギャァァ!!」
でもここまで来て止める…いや、止めさせてもらえるはずもなく、若干涙目の俺の頭のガシッと掴み、こめかみを中心に指の力を込めた健太は、「うぅ…」っと悶えながら頭を押さえる俺を見下ろしながら、「これでテメェは男だ。」と、項をグリグリしてきた。
「ヒド…」
「オラッ、立て!!」
「“あ~…”」
「おっ!」
「へ?」
そしてパッと一瞬横を向き、再び俺を見ながらコツンと小突いてきた健太は、ニヤリといやらしい笑みを浮かべながら口を開いた。
「時間だ。」
「へ?」
「もう逃げらんねーぞ。」
「えっ、うそ!マジでっ!!」
「マジ。嘘ついてどーするよ。」
「“あ~…あ~…。マイク テース…”」
「いやでも、心の準備が…」
「諦めろ。」
「ノォォーー!!」
「“あ~……コホンッ。”」
こうして逃げ出すことも叶わぬまま、王子の声を皮切りに、俺が発端の俺の為の俺の企画、『若校の中心で愛を叫ぶ!!』は盛大に幕を開けたのであった…。
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