君を想うとⅢ~True love~
ねぇ、桐谷慎。
皮肉だと思わない??
あなたから香るHappyの香水の匂いに包まれながら、私はこれで身も心もあなたのモノになったんだなって…そう思ってた。
今度こそ揺らがない。
私に必要な人はあなただけだと思い知ったあの日の夜が、あなたとカラダを重ねた最後になってしまっただなんて…ね。
今までの人生の選択に後悔なんて何一つない。
どんなにいやな出来事も私という人間を大きくさせる為のエッセンスなんだと思える強さを今の私は手にいれたから。
でも…、でもね?
あの日のコトだけはやっぱり違う。
あの日のコトだけは、痛烈な後悔しか残ってないよ。
桐谷慎。
今どこにいる?
何をしてる?
どんな空を見てる?
願いが叶うなら、もう一度会いたいよ。
あなたのカラダをギュッて抱きしめて叫びたい。
この4年間、私の心にいたのはずっとずっとあなただけだった……って。