君を想うとⅢ~True love~


――ぐっ……。


コイツはまたイタイ所を……!!




究極の肉食オンナ・一ノ瀬理央の口撃に多大なダメージを感じてガックリしていると



「うんうん。なーんかスッキリした顔してるし……。や~っと伊織との恋にピリオド打てたカンジかしらね??
いいことだと思うわよ?過去の恋に決別するのって。」



かわいい顔した悪魔は、こんなひどい言葉を俺にぶつける。





「うるさいな。
カンケーねぇだろ!?一ノ瀬には!!」




無神経なアイツの態度にイラつきながら、アイツに悪態をつくと




「あら、随分ね。関係ならオオアリだと思うけど??」



そう言って、一ノ瀬はにっこりと天使のように微笑む。






「はぁっ!?なんでだよ!」


「忘れたとは言わせない。
言ったでしょ??あたしはセンパイが好きだって。」


「う……っ……。」


「お分かり??関係ならオオアリじゃない。」





そういって。
一ノ瀬は手に持っていた缶コーヒーをグビッと飲んだ。




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