君を想うとⅢ~True love~


今日もそう。


せっかくみんなと集まってバーベキューをしてるって言うのに、仁はずっとセンパイにくっついて離れない。



楽しそうに笑いあう2人を見て、ちょっぴりジェラシーを感じたあたしは




「ちょっと!!ケガしないようにちゃんと見ててよ!?」




ちょっぴり、ちくっと、センパイにイヤミをお見舞いする。





するとセンパイは一瞬ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていたけれど…仁と顔を見合わせた後、ニィっとイタズラっぽく笑う。





「そんなに心配ならよ!!
一ノ瀬もこっちに来ればいーじゃねぇか!!」





そう言って。
仁をヒョイっと担いで肩車すると、




「行っくぞー、仁!!Bダッシュー!!」


「きゃあぁぁぁ~!!」




ガキンチョみたいな奇声を発しながらセンパイは川に向かって猛ダッシュしていった。



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