君を想うとⅢ~True love~


医務室のベッドに横になりながら、布団を頭までガバッとかぶる。




「うっ…、…くぅっ……。」





なんでこうなっちゃったの?




桐谷慎、私が好きなのはあなただけ。

欲しいのも

幸せにしてあげたいと願うのもあなただけ。




なのになんで彼は私から去っていっちゃったんだろう。







布団の中で嗚咽をあげながら、桐谷慎を思って泣いていると…



「高宮さん、大丈夫…??」



誰かが医務室の扉を開けて、中に入ってきた。









――え゛っ!!??マズイ!!!




さっきまで大声で泣いてたから喉の奥が“ヒックヒック”痙攣してる!!

しかもあれだけ泣いたから、化粧もバッチリ取れてるだろうしマスカラも絶っ対パンダになってるよぉ~!!


ど、どうしよう……っ!!!!






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