君を想うとⅢ~True love~

すれ違いの、片想い~Side ○○~





目の前には、震えながら涙を瞳にいっぱい浮かべた高宮と
純白のドレスを身に包みながら“してやったり”という顔を浮かべる、理央ちゃん。



それに……
俺にそっくりな顔をした、クソガキの姿。






「桐谷…し…ん……。」







3年ぶりに会った高宮は、
4年前のあの日よりも、
ずっとずっとキレイになったように思えた。



しぐさも目線も、何もかも。
すごくすごく、大人になった。







すごく…魅力的な女性になったね、高宮。







ただカワイイだけじゃない。



女性らしい強さと、
しなやさかさの同居するキミの瞳に、
不覚にもドキドキしてしまう自分がいる。




あ~あ。
ずるいな。
高宮はほんとにズルイ。





あのね、高宮。
悔しいけど、俺はキミのコト忘れた日は一日だってなかったよ。






キミの笑顔を

キミのぬくもりを

キミのしぐさを

忘れた日なんて一日だってなかった。




一日だって…なかったんだよ――……。



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