君を想うとⅢ~True love~


あんまり自分のコトを話したがらないしゅーちゃんが、話したいことって何なんだろう。



そして…



それを聞いた時、私の心はどこに流れていくんだろう。





…怖い…。
しゅーちゃんの“本音”に触れるのが怖い。
彼の真っ直ぐな視線に見つめられるのが怖い。






複雑な気持ちを抱えながら、グリーンカレーに向かってため息を吐くと



「ねぇ、ご飯はこのお皿に盛り付ければいいの?」



エプロンをつけた理央が炊飯器の隣にある食器を指差した。







「あ…、うん。
だけど2枚しか出してないからしゅーちゃんの分、食器棚から出してくれる?」


「オッケー。」






そう言って。
理央は食器棚の中からお皿を一枚取り出した。





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