君を想うとⅢ~True love~
う゛ぅ~!!!!
卑怯だ。
あの顔は卑怯だ~!!!!
流されるつもりはなくても、流されそうになっちゃうじゃないか!!
グリーンカレーを温め直しながら、私は悶々とした気持ちでお玉を回す。
大体よ?
大体、なんでしゅーちゃんがココにいるのよ!!
自分と向き合ってちゃんと会話はしたけど…
まだまだ二人に向き合う勇気は持てなかったのに。
こんなに早くしゅーちゃんと対峙するハメになるとは思っていなかった私は…、さっきから異様な緊張で心臓がバクバクしてる。
話す…、って何を話す気なんだろう。
しゅーちゃんに聞きたいコトなら山ほどある。
水島さんのこと
赤ちゃんのこと
転勤のこと
それに……、理央のコト……。
私はしゅーちゃんのコト、知ってるようで何も知らない。
しゅーちゃんは、あんまり自分のコトをペラペラと喋る人じゃない。
きっと頼られることに慣れすぎてて、人に頼るコトが上手になれなかったセイもあるんだろうけど……ね。