妖精なアイツ


椅子は、見事に舞の横に吹っ飛んでいく。


舞はツバをのみ、頭を下げた。

「すみません。あたしが日向に頼んだんです」


教師の剣幕に泣きそうになっている舞の隣で、美衣子が静かにつぶやいた。


「あたし、部屋1人やから…寂しくて呼びました」


彼女は舞をかばい、教師に訴えた。


美衣子の言葉もむなしく、嘘をついたということで…2人はこっぴどくしかられた。


だが、舞は美衣子のセリフに心を打たれていた。


部屋に行くと決めたのは…自分なのに。


あたしは、巻き込んだほうなのに。


…美衣子は、自分が悪いと先生に伝えた。


…舞は元の部屋に戻され、美衣子は1人で寝る事になった。




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