運命の初恋愛
「どうして何もしゃべらないんですか?」


「私が、邪魔ですか?」


「……無視、しないで……下さい」



一方的な質問を繰り返しても、何も答えてもらえず……。



「……最後の質問です」




「もしかして――、
しゃべれないん……ですか?」




…………。

…………。


――と。



「そろそろ戻りましょうか」


長い沈黙を破って、後ろの方から声がした。


あれ?

と思って振り向くと、



「先輩――!?」




中学の時の一つ上の先輩。
園部清(ソノベキヨシ)。

が、看護士姿で立っていた。




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