運命の初恋愛
#29 【一目惚れ!?】
「これから、大丈夫かな……?」


私は、ジュヨンさんの車で家まで送ってもらう事になった。


ジュヨンさん、疲れてるだろうから、いいって言ったんだけど……。

「(一緒にいたいから)」って――……

その車内で、これからの事が心配になって、思わずつぶやいた。



「(何も心配はいらないよ)」

ジュヨンさんは、そう言ったけど。

やっぱり心配だよ……。


住む世界も、歳の差も、国境さえも越えた、恋。


周りからの反応だって、あまり良くはないと思う。



ジュヨンさんは、才能のあるピアニスト。

何も取り柄のない私……。



何て言われるか……。
ああ……怖い。


急に現実に戻されて、気持ちが沈む。
それにね、ほら……。


「……あの……?」


ジナさんのお姉さん。
ユ・ジスさんの事は……もう――……?


聞こうと思ったけど、…………やめた。

いつか、話してくれるかもしれないし、
このまま、話してくれないかもしれない。


例え、話してくれなくても、それでもいいかな――って思える。


< 194 / 213 >

この作品をシェア

pagetop