運命の初恋愛
「え?」

「(病院で、初めて会った時から)」


「嘘……」

だって、私と目が合った時、すぐに視線を外したでしょう?

あの時、すごく悲しかったんだよ?



「(記憶を無くしていた時の僕の瞳には、いつも君が映っていた)」

「……え……」


「(その期間の記憶は、あまりはっきりしてないけど……写真のように、一枚一枚、君の笑顔が残ってるんだ)」


「え?」

「(だから、病院で君を見た瞬間に気づいたんだ。運命の人だって)」



「……わ……私も、『足長さん』がいなくなって、遠い存在の人なんだ……って事が分かって、
――諦めなきゃいけないって思っていたのに、再会して――運命だと思ったんです」


「(じゃあ、あの瞬間から僕たちは『両思い』って事だね)」

「え」


両想い……。

その言葉に、本当に想いが叶ったんだな――って再確認。



『僕モ、ハナ……君ヲ愛シテイマス』


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