運命の初恋愛
「分かった。担当の先生に聞いてみるよ。でも、あんまり期待しないで」



先輩が、仕方ないな――って感じに言った。



「ありがとうございます! 先輩っ」

「明日もまた来るんでしょ?」



「もちろん!」

「じゃあ、返事はその時に」


「はいっ」

私は元気よく答えた。



「でもさ、どうして、この患者さんのためにそこまでするの?」



「え――」


どうして、って……。
どうして?


「……それは――…」

私は答えが見つからず、言葉に詰まってしまう。




「好きなの?」




何気なく先輩が言った言葉。




「えっ……!」


私はハッとして、顔を上げた。



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