運命の初恋愛
「お待たせしました」

電話を終えた、ヒョヌさんが帰って来た。



「――…――……」

「――…――」


ジュヨンさんとヒョヌさん。
2人で何か話した後。



「すみません。次の仕事の予定が……」


ヒョヌさんが、申し訳なさそうに言った。



「あっ、はい。それじゃ……あの、お気をつけて」


内心、「もう帰っちゃうんだ……」と思いながら言った。



「どうも」

「ドウモ」

2人は頭を下げて、背中を向けた。



あ……。
本当に帰っちゃう。

残念な気持ちが広がる。



すると、2人が、少し歩いた所で振り返り、

「演奏会、ぜひ、いらして下さい」

と言ってくれた。



「はい」

私のしぼんだ心が、もう一度膨らんだ。



それから、2週間後――。

私の手元に、演奏会の招待状が届いた。


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