愛し過ぎたから


生きてここから出たいという気持ちと、死んでしまったら楽になるんじゃないかという気持ちが、心の中で葛藤していた。


『食べないと、なっちゃん壊れちゃうよ?だから、ちゃんと食べようね?』


頑なに口を閉ざした。


『あらやだ、まだこの子食べないの??いい加減観念したらいいのに。』


様子を見に来たママが吐き捨てるようにそう言った。




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