涙飴

部活

「サッカー部のマネージャー！？」


昨日は大地にメールしようと思っていたのに、結局睡魔に負けて寝てしまった。


「うん」


だけど、朝起きたら、こんな事になっていたなんて。


「びっくりだよね！
華耶マネージャーやりたいとか言ってなかったじゃん！」

朝から興奮気味の美津菜。
そんな美津菜に問い質されても、華耶は笑顔で答える。


「興味はあったんだけど、何か言えなくてさ。
でも大地君がサッカー部って聞いて、思いきって昨日メールで聞いてみたの」


美津菜は「へぇー」と言って納得した様だけど、あたしはいまいち納得出来なかった。
だって、華耶の周りにはサッカー部の男子なんていっぱい寄ってくるだろうから、そこから話を聞けばいい事じゃないか。


……駄目駄目！
華耶はただ純粋に、マネージャーがやりたかっただけ。
深く考える必要なんてない。

でも、大地と接する機会は確実に増えるだろう。

あたしも、マネージャーになりたい……。
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表紙・目次

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