不思議な話

「俳優、辞めたくない。
10年後には、活躍してると思う。
活躍しない筈はない」


俺は、テレビに向かって、未来の俺に言った途端にぷぅちっと電源が切れた。


携帯から


「では、10年後の聡さんをお見せしましょう」


電話は、一方的に切れて、つうつうと寂しい音が聞こえてくる。

、画像を見つめたら、頭、ボサボサで、やつれて老けてる未来の俺が映ってる。


演技で、ふけ役なんやろう、有名俳優になってるだろう。


「俺は、顔を知られない通りすがりの役しか貰えないのに、20時間現場に居る始末なんだ。
俳優なんか、やめろ。
聡には、才能なんか、無いんだから俳優を諦めろ」





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