《完》オフィスでとびきりの夜を
あたしは何を言ってたんだろう。
たしかに瑞樹は昔ホストの
仕事をしてた。
だけどそれがチヤホヤ
されたり目立ちたいから
なんかじゃないことは、
ちゃんと知ってるのに。
「オレはさ……。
今日の莉央の気持ちが、
わかるような気がしたから。
理屈で理解してたって、
心の奥の不安や寂しさは
ごまかせないもんな。
けどオレは、ちゃんと
話せば莉央ならわかって
くれるだろうって。
そう信じてたから、課長に
ああ言ったんだけど――…」
「瑞樹………!」
その時、あたしはようやく
わかった。
瑞樹は昼間のあたしに、
瑞樹の昔の恋人を重ねて
たんだって。
(そうだよ……。
瑞樹には、前にもこんな
ことがあったんだ……)
たしかに瑞樹は昔ホストの
仕事をしてた。
だけどそれがチヤホヤ
されたり目立ちたいから
なんかじゃないことは、
ちゃんと知ってるのに。
「オレはさ……。
今日の莉央の気持ちが、
わかるような気がしたから。
理屈で理解してたって、
心の奥の不安や寂しさは
ごまかせないもんな。
けどオレは、ちゃんと
話せば莉央ならわかって
くれるだろうって。
そう信じてたから、課長に
ああ言ったんだけど――…」
「瑞樹………!」
その時、あたしはようやく
わかった。
瑞樹は昼間のあたしに、
瑞樹の昔の恋人を重ねて
たんだって。
(そうだよ……。
瑞樹には、前にもこんな
ことがあったんだ……)