Diary


「おぉ…まだ居たんだ。」

驚いた様子の彼は守衛さんではなく、一年先輩の大矢さんだった。

大矢祐希。

年は近いが違う部署なので、あまり会話をしたことがなかった。

鋭い目が印象的で少し冷たそうで頭のキレそうな人、というのが第一印象。

やっぱり予想通り仕事がよく出来る人で何か問題があっても冷静に対処でき、どこでも溶け込めるけど本心は触れられないような人だった。


だからみな子も薄い膜を一枚張った上での会話しかしない。

“喰えない男“という誰かの言葉が頭に浮かんだ。
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