俺はお前だけの王子さま
徳井くんは私を見て微笑んだ。


「渡瀬は絶対、今回の委員も
やると思ったよ。」

「えぇ?でもクジで決まったよ」

「ははっそれはツイてたね。」

「徳井くんこそいかにもだよね」

「俺は先生の推薦で強引に…」

「あはは、相変わらずだね」


先生からの信頼の熱い徳井くんは1年の時もそんな感じで決まってたっけ。



「また渡瀬と一緒に委員できるな。」


爽やかに笑う徳井くんにつられて私も笑う。


「また家事とかで大変な時は
助けてやるよ。」


徳井くんには1年の時も
委員の仕事をかなり助けてもらった。


「助かる―。ありがとう。
でもなるべくがんばるよ。」

「うん。無理すんな」


あぁ―徳井くん
相変わらずだなぁ…。


徳井くんは秀才で背が高くて
バスケ部の次期キャプテン。


すごく人気があるのに誰にでも気さくでこんな私にまで優しい。


私はいつも優しい徳井くんの
笑顔に癒されるんだ。


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