俺はお前だけの王子さま
「あ~気持ちいぃ」


露天風呂につかると

加奈子はうーんと手足を伸ばした。


ちゃぷちゃぷ とお湯がなる。


見上げると空には星がキラキラ輝いていた。


北海道だから?

すご~い


しかも加奈子とお風呂とか…


なんだか嬉しい。



ほほが緩む私を見て

加奈子も岩にもたれながら笑顔を見せた。


「愛子が修学旅行これて良かった~。なんだかんだ、愛子と学校以外でゆっくりするの初めてだね」


「えへへ。そうだね」


「愛子いつも忙しそうだもんね」


「うん。ごめんね」


謝りながら
私はお湯の中の足を見つめた。


「付き合い悪いのに…
加奈子はいつも一緒にいてくれるんだね」


< 151 / 558 >

この作品をシェア

pagetop