俺はお前だけの王子さま
その調理実習がきっかけで


聞かれれば
彼には私の家の事なんかも
話すようになった。


「なんか手伝えることあれば言えよな」


優しい笑顔。


私を気遣う彼の態度に



恥ずかしながら私は少し
自惚れてしまった。



私好き…かもしれない。


もしかしたら彼も…?


ほんの淡い期待だった。




彼と親しくなるにつれ


手のひらを返したように
私はグループから避けられるようになった。




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