俺はお前だけの王子さま
「幼稚な事はやめろよ」


「…………」


「誰かを妬く前に自分磨けば?」


「ひど…い」


「酷いのはどっちだよ」


永澤さんたちは目に涙をためて
その場から走って行った。



まわりには、
状況を理解していない数人の野次馬。




「とりあえず…」


徳井くんは
その視線から避けるように
私と加奈子を連れ出した。










自販機の前の長イスに座る
私と加奈子。


徳井くんは自販機で紅茶を買って私と加奈子に渡した。


私たちは缶を受けとりながら
涙をぬぐった。



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