俺はお前だけの王子さま

夜這いのお誘い

2日目は富良野でサイクリング


バスで富良野に着くと
一面のラベンダー畑に青い空が広がっていた。


自転車を借りて地平線まで続く道を班ごとに走る。


渡瀬と夏木は楽しそうに歌を歌いながら走っていた。


そんな2人にヒロキも絡んで
歌いだす。


「おい春馬!お前ハモれよ」


「…はぁ?」


「俺たちから…渡瀬さんと夏木さんに歌を捧げます♪」


「は…?ちょい待て」



ヒロキからのいきなりの無茶振り。


ありえねぇ


歌なんか歌えるかよ…!



だけどヒロキは構わず
歌い出す。


「あんなこと~♪」




「……はぁ?」


思わずまぬけな声が出た俺。


ヒロキの歌に
渡瀬と夏木は笑い出した。


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