俺はお前だけの王子さま
「はは…王子、恥ずかしがり屋だからさ」


ヒロキは困ったように
頭をかいた。


俺が恥ずかしがり屋ってキャラかよ…


「お詫びにさ、今日の放課後
奢るから美味いもん食いに行こうよ。」


ヒロキの白い歯が輝く。


この誘い、断る女はいない。
まぁ断る理由もないだろ。


俺が手助けするまでも
なかったな。


ヒロキもそう思ってるはず…。


ところが、
渡瀬は笑顔でヒロキに言った。


「放課後は忙しいの。
お詫びなら次の集まりからは
ちゃんと参加するようにさせて?」


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