俺はお前だけの王子さま
羽田空港につくと既に日は落ちていた。


タクシーで帰る気でいたのに
空港のゲートには家付きの運転手が俺を待っていた。


普段は俺はあまり使わないが、うちには運転手なんかもいる。


多分、山ちゃんが手配してくれたんだろう。


黒服の運転手に荷物を預けると、俺は車に乗り込んだ。


ようやく一息ついた…


気だるくシートに体を預け俺は窓の外の流れる夜景を眺めた。



そうだ…携帯。


思い出したように俺は電源をONにした。


携帯にはヒロキと渡瀬から着信とメールが来ていた。


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TO:春馬

おまドコいるの?

愛子ちゃん泣いてんぞ

ばかちんが(-.-)y-~~~


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TO:王子くん


久しぶり。元気かな?

連絡なくて心配してます。

始業式もお休みだったし…

連絡待ってるよ(>_<)


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