俺はお前だけの王子さま
メールを閉じると、俺は渡瀬に電話をかけた。


俺的には忙しいこともあり
たった2週間ちょっと連絡しなかったって感覚だったけど…


渡瀬は俺の想像よりもずっと
不安になってるようだ。


大丈夫か…?


俺の電話に渡瀬は2コール目で出た。


《あ、もしもし?王子くん?》


久しぶりに聞く渡瀬の声。


「あ―俺。連絡しなくて悪い」


《ううん。大丈夫だよ。…何かあったの?》


「いや。まぁ…色々。」


《あ、そっかぁ…》


「ん…心配かけて悪かったな」


《ううん、平気だよ》


「………」


??

平気なのか…?


意外に元気な渡瀬の声に少し
拍子抜けした俺


「泣いたって聞いたけど…」


《え?泣いてないよ~///》


恥ずかしいのか少し笑う渡瀬


「………」


なんだよ

やっぱヒロキのガセネタ?

それとも渡瀬が強がってんのか?


まぁ泣いてないならそれに越したことはないんだけど…


だけど変に心配した自分が少し虚しくなる。


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